【SUNNY 強い気持ち・強い愛】泣いて笑って、懐かしい。友情っていいよね!
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タイトル:SUNNY 強い気持ち・強い愛
ジャンル:ドラマ
日本公開:2018年
製作国 :日本
監督  :大根仁
出演  :篠原涼子 / 広瀬すず / 小池栄子

 

あらすじ
奈美は母のお見舞いで訪れた病院で偶然、高校時代の親友・芹香と再会する。
しかし芹香は末期癌に冒され余命1ヶ月。
奈美は今では交流のなくなってしまった高校時代の仲良しグループ「SUNNY(サニー)」のメンバーに会いたいという芹香の望みを叶える為に残り4人の行方を探す。
そして奈美は高校生だったキラキラした90年代を思い返しながらあの頃とは変わってしまった自分を取り戻していく。
というお話し。
メタ壱スコア 3.9
本作は、日本でも2012年に公開された韓国映画の名作「SUNNY 永遠の仲間たち」を日本でリメイクした作品です。
この作品は、主人公たちの現在と高校時代を交えてストーリーが展開して行きます。

オリジナル(韓国)版からの変更点

韓国版と日本版での一番大きな変更点は、主人公たちが高校生だった時代が韓国版は80年代、日本版では90年代という点です。
80年代の韓国というと民主化を求める学生や市民のデモ隊と軍が衝突していた時代でした。
一方日本の90年代というと震災や事件などはあったものの女子高生がカルチャーの中心にいたような活気のある時代でした。
ですので、今作は細かな変更点を除けばストーリーはほぼほぼ原作通りにリメイクしながらも作品から受ける印象はまるで違います。
日本版はとにかくキラキラしています。
ストーリーを彩る音楽も90年代に流行った安室奈美恵さんやTRFといったポップな曲が多く、映像もカラフルで綺麗です。
主人公達の服装も、韓国版では日本の70〜80年代的な今の人からみるとちょっとダサめなファッションですが、日本版では今どきの制服にルーズソックスといった所謂コギャルファッションなので見た目的にも全然違います。
ですので、韓国版のファンの方でも新鮮な感覚で観る事ができるのではないかと思います。

 

©2011 CJ E&M CORPORATION

 

©2018「SUNNY」製作委員会

もう一つの大きな変更点はSUNNYのメンバーの人数です。
韓国版では7人ですが日本版では6人になっています。
結果的にこの変更は良い変更だったと思います。
現代と過去を行き来する構成なので、韓国版を初めて観た時、誰(大人時代)が誰(子供時代)だっけ?と思う事がありました。
それが1人減る事によりキャラを把握しやすくなりました。
韓国版ではあまり深く描かれていないキャラもいましたので、そのキャラクター分を1人減らす事で相対的に他のキャラクターに焦点があたりやすくなっていたと思います。

 

役者さんの演技に引き込まれる

日本版のSUNNYの現代のメンバーを演じるのは、篠原涼子さん、山本舞香さん、小池栄子さん、ともさかりえさん、渡辺直美さんです。
この5人の女優さんたちの演技が本当に良かったです。
その中でも特に小池栄子さんとともさかりえさんの演技が素晴しかったです。
ともさかりえさんは迫真の演技で、ともさかさん演じる心(しん)が激昂するシーンではその演技の凄味に涙を誘われました。
現代の心の脚本はともさかりえさんに当て書きしたらしいのですが、ともさかさんとキャラクターのシンクロ率がとても高いと感じました。
余談ですが、90年代といえばドラマ「金田一少年の事件簿」で七瀬美雪役をやっていたのもともさかさんだったなぁとなんだか懐かしくなりました。

 

©2018「SUNNY」製作委員会

また小池栄子さんは本当に幅広い演技が出来る女優さんだなぁと感心させられました。
「ぶっ殺すぞ」というセリフがあるのですが、こう言った迫力の必要なセリフって女性が言うとなかなか迫力が出ない事が多いと思うんですよね。
しかし、こういったセリフも小池栄子さんは本当にお上手です。
表情の演技も本当に素晴しかったですし、もとはグラビアアイドルだった小池さんはもう完全に名女優さんだなぁと改めて思いました。
それから、安定の演技を見せてくれる広瀬すずさんの豊かな表情やぶっ飛んだ演技も見ものです(笑)

 

日本版ならではの表現

リメイク作品としての今作の特徴はなんと言ってもそのポップさです。
まさに90年代当時のキラキラ感が全面に押し出されています。
過去パートの映像には若干のセピア調の色彩補正がされているのですが、それをもってしても溢れ出すカラフル感があります。
使用楽曲やミュージカルシーンもそうですし、水着で暴れまわるシーンなんかは当時のコギャル感を象徴しているようでした。
監督が水着を撮りたかったんじゃないかという気もしますが(笑)

また、現代パートと過去パートの切り替えもオシャレで僕のこの映画の好きなポイントの一つでもあります。

高校時代の主人公たちの遊びも、カラオケやプール、プリクラで、こういったポップさは韓国版にはないので、日本版が韓国版との差別化が出来ている大きなポイントだと思います。

©2018「SUNNY」製作委員会

 

90年代という設定

この作品の過去パートの時代、僕は中学生くらいでした。
つまりこの作品のほとんどストライクゾーン世代なわけです。
当時のファッションや流行った曲などとても懐かしかったです。
しかし、こうやって映像で改めてみると意外と90年代って今とそんなに大きくは変わらないなとも思いました。
韓国版では現在と過去で結構カルチャー的な違いが出ていたのですが、日本版ではそこまで変わりません。
なので画的にノスタルジー的な感覚はあまりありませんでした。
ですがその分、映画全編にわたって散りばめられた当時のネタによって懐かしさを感じる事が出来ました。
沢山の90年代ネタがありますのでみなさんも探して見て下さい!

そして僕的にはこの90年代設定には大きな意味があると思っています。
現在はインターネットやスマートフォンの普及により個々人の趣味が多様になっています。
ですが、インターネットもほとんど普及してなくて、家での娯楽といえばテレビだった90年代は多くの日本人が同じものを観、同じ音楽を聞いていました。
90年代とは、幅広い年代の人々が、共通のカルチャーを共有していた最後の時代だったと言えるのではないでしょうか。
そういう意味でもこの作品は、日本の一時代を当時日本の中心にいた女子高生の目線を通して描いた映画として価値のあるものだと思います。

 

曲の使い方に少し不満

この映画は90年代のヒット曲を多数使用したミュージックムービーでもあります。
しかし、その音楽の使い方に少し不満がありました。
なんというか、音楽とシーンがあまりきれいに同調していないような印象がありました。
映像に曲を単純にのせただけというか。
またBGMがなくていいようなシーンにもBGMがのっていて、しかもその曲自体があまりシーン合っていなかったり、なんだか主張し過ぎていたり。

それでもそう言ったビミョウさを感じたのは映画の前半がほとんどで、後半はあまりそういう印象はなかったので作品全体のイメージを損なうというほどではありませんでした。

 

 

⇩ここからネタバレ⇩

キャラ削減の良くなかった点

SUNNYのメンバーが韓国版と比べて一人減っているのは先述しましたが、減っているのはSUNNYのメンバー以外にもいます。
韓国版では探偵とハ・チュナの弁護士が別のキャラクターだったのが、日本版ではリリー・フランキーさんの役が両方の役割を担っています。
こちらは特に問題ありませんでし。
問題に感じたのはSUNNYと対立する2つのグループに関してです。
韓国版で「少女時代」とサンミ一味が主人公達と対立しています。
それが日本版では、クラスメイトの鰤谷一味にまとめられています。
しかし、同じ対立グループでも「少女時代」はコメディ担当でサンミ一味はシリアス担当でした。
それを一人にまとめた事で鰤谷のキャラがどっち付かずになっていた印象がありました。
この部分に関してはキャラをまとめない方が良かったと思います。

 

まとめ

「SUNNY 強い気持ち・強い愛」は懐かしさ、笑い、感動、愉快さ、素敵な音楽の詰まった作品です。
オリジナル(韓国)版のファンの方の中には今作があまり気に入らない人もいるかもしれません。
しかし、同じ構成でありながら受ける印象のまるで違う作品になっています。
例えるならば、同じお米料理のリゾットと雑炊くらい違います。
ですので、韓国版は韓国版、日本版は日本版として違った感動を得られると思います。
僕はどちらの作品も好きです。
また、90年代を知らない若い世代の人たちも、当時のカルチャーを新鮮な気持ちで観る事が出来るのではないかと思います。
これを機に90年代のファッションやカルチャーブームが来たりすると面白いなと思います(笑)
平成最後の夏にぴったりな今作。
これを観て、昔を振り返ってみるのもいいかもしれません。

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