【若おかみは小学生!】大人も楽しめる!“若おかみ”おっこの成長物語!
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タイトル:若おかみは小学生!
ジャンル:アニメ / ドラマ
日本公開:2018年
製作国 :日本
監督  :高坂希太郎
出演  :小林星蘭 / 水樹奈々 / 松田颯水

 

あらすじ
小学生のおっこはある日突然両親とのお出かけ中に交通事故に遭ってしまう。
その事故で両親を亡くしたおっこはお祖母ちゃんに引き取られる事になり温泉旅館「春の屋」へやってくる。
おっこはそこで若おかみとしての修行を始める事になるが、幽霊の友達や様々な事情を抱えた宿泊客との交流を通して成長していく。
というお話し。
メタ壱スコア 3.3

「若おかみは小学生」は大人気児童文学シリーズが原作で、「茄子 アンダルシアの夏」などで知られる高坂希太郎監督が15年ぶりに監督をした長編アニメーション映画です。
ちなみに「若おかみは小学生!」はTVアニメシリーズにもなっていますがそちらとは繋がってはいないので映画だけを観ても大丈夫です。
この作品、劇場で予告等は観ていたのですが子供向けの作品なんだろうとノーチェックでした。
原作は児童文学ですし、絵柄も今時の流行りのタイプではありません。
予告の内容も小学生の女の子が旅館の若女将をするというもので、幽霊の少年が出てきたりいかにも小学生向けのものといった印象でした。
しかし、僕の好きな映画評論家の松崎健夫さんがオススメしていたのとネットでの評判がいい感じだったので急遽観に行く事に。
そして実際に観てみると。
確かにメインターゲットは子供だとは思いました。
しかし大人の鑑賞にも充分に耐えうる作品に仕上がっています。
外身は甘い生クリームでデコレーションされたその中にはちょっぴり苦いチョコレートとふわふわのスポンジが入っています。
しかし、それら全体には隠し味のようにほんのりとワインが染み込んでいるそんなショートケーキのような作品です。
実際、ネットなどの評価を観ると大人の方々が感動した、泣いたという感想が沢山ありましたし、僕もちょっぴり涙を流しました。
時にはおっこに感情移入し、時にはおっこの周りの大人たちの目線で彼女を見守る親のような気持ちにもなれる、子供向けにも大人向けにも全体のバランスのとれた良い作品に仕上がっています。
多くの人に観ていただきたい作品ですが、特に小さなお子さんをもつ親御さんには是非子供と一緒に観ていただきたい作品だなと思いました。

また、物語りの構成もテンポがよく退屈するところがありません。
物語りは主に、主人公・おっこの成長と、幽霊のウリ坊たちやクラスメイトとの関係を主軸に、それぞれの事情を抱えた3組の宿泊客たちとの交流が描かれています。
90分の作品で3組の宿泊客とのエピソードを描くのはちょっと詰め込みすぎなように感じます。
しかし、この3組とのエピソードをオムニバス形式の様に区切りを付けず各エピソードの間をなだらかにつなげる事でそれぞれのお話しが薄いという印象よりもテンポが良く密度が高い印象の方が強く感じられました。
120分くらいの映画にして宿泊客のとエピソードをもう少し掘り下げて欲しかったとも思いますが、小さな子供が観る事を考えるとやはり90分という尺が丁度良かったのかもしれません。

 

■おもてなしの気持ちに宿る、思いやり
僕はこの作品のテーマは“思いやり”だと感じました。
小学生が旅館の若女将になるという設定なのは、旅館の仕事で最も大切な“おもてなし”を表現するためだったのではないかと思います。
その“おもてなし”に必要なのはお客様に対する“思いやり”の気持ちです。
お客様に快適な環境を提供し、要望を察し先回りする、もしくはその望み以上のものを提供し良い思い出作りのお手伝いをする。
それにはお客の気持ちになって寄り添う“思いやり”の気持ちが必要不可欠です。
おっこはまだ小学生です。
大人ではありません。
だからこそおっこの若おかみとしての“おもてなし”にはむき出しの“思いやり”の気持ちが現れています。
時には感情的になったり、時にはお客様のために走りまわったり、そして時には寄り添う。
そんなマニュアルではないおっこの行動は僕たち大人に“おもいやり”の大切さを再認させてくれます。

 

まとめ

本作で主人公・おっこの声を担当しているのは人気子役の小林星蘭ちゃんなのですが、彼女のとても上手い演技にびっくりしました。
元々星蘭ちゃんが声を担当しているのは知っていましたが、本当は本職の声優さんがやっているんじゃないかと疑ってしまうほど上手でした。
また個人的にグローリーさんの声を担当しているホラン千秋さんの声質と演技が好きでした。
ついつい絵柄や予告の印象で食わず嫌いしてしまう人も多いと思います。
僕自身がそうでした。
それはこの作品に限らず、古い作品だからとか、あまり知らない国の作品だからとか、なんとなくの印象がとか、そんな風に思って避けてしまう事は誰しもあると思います。
しかし、それは良い作品に出会うチャンスを逃してしまう事になっているのかもしれません。
僕も普段ラブストーやファンタジーはついつい避けがちになっているところがあるので、食わず嫌いにならないように意識して様々な映画を見ていきたいとこの作品を通して改めて感じました。

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