【プーと大人になった僕】忙しい日本人の心にもプーさんを。
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タイトル:プーと大人になった僕
ジャンル:ファンタジー
日本公開:2018年
製作国 :アメリカ
監督  :マーク・フォースター
出演  :ユアン・マクレガー / ヘイリー・アトウェル / マーク・ゲイティス
あらすじ
幼い頃プーさんたちと100エーカーの森で楽しく遊んで暮らしていたクリストファー・ロビン。
しかし、ロンドンの寄宿学校に入学した事をきっかけにクリストファーは100エーカーの森やその仲間たちとは違う人生を歩んでいた。
仕事に忙殺され家族と過ごす時間をも犠牲にしなくてはならなくなっていた彼の前に、100エーカーの森にいるはずのプーが現われる。
というお話し。
メタ壱スコア 3.3

そもそもくまのプーさんってどんな作品だか知っていますか?
「くまのプーさん」は1926年にA・A・ルミンが書いた児童小説です。
それを1960年代にディズニーがアニメーション作品シリーズにしたわけです。
100エーカーの森でプーさんや仲間のピグレット、イーヨーとの日常を描いていて、そこに登場する人間の少年「クリストファー・ロビン」はA・A・ルミンの息子クリストファーがモデルになっています。ほしてそのクリストファー・ロビンが大人になったのが今作の主人公です。
ちなみに本作のプーさんて「クマじゃないじゃん!ヌイグルミじゃん!」と思った方!
くまのプーさんはもともとヌイグルミなのです。
原作者の息子クリストファーの持っていたテディ・ベアがモデルなんです。
実は僕もつい最近までその事を知りませんでした(笑)

はじめこの作品を知った時、まさかのプーさんの実写化に驚きました。
もちろんプーさんはCGなわけですがそれが凄く可愛かったです!
アニメのプーさんとは若干デザインが違っていて、これまではツルツル肌だったプーさんですが、今作のプーさんはフサフサな毛が生えていたりしてテディ・ベア感が増しています。
その違いに違和感を感じる人もいるかもしれませんが、僕は今回のプーさんのデザイン大好きです。
つぶらな瞳も可愛かったです。
ぶっちゃけヌイグルミ欲しいです。
またプーさん以外の他のキャラクターもとても可愛くて、改めて最近のCGって凄いなーと感心してしまいました。

今作の特徴の一つとして、過去のディズニー実写化作品の「美女と野獣」などのようにストーリーをそのまま実写にしたものではない点が挙げられます。
今回のストーリーはこれまでのプーさん作品のずっと後の年代が舞台になっています。
それに、テーマが大人に向けたものになっているので実写化するという事に大きな意味がある作品になっています。

今作のテーマは一言で言うと「心にゆとりを」といったところでしょうか。
かつてプーさんたちと楽しく過ごしていたクリストファー・ロビンは大人になって仕事に忙殺され、家族すら顧みれない状態になっています。
そんなクリストファーが子供の頃に一緒に遊んでいたプーさんたちと再会する事で、心のゆとりを取り戻していきます。
予告を観た段階では、クリストファーが大人になるにつれて失った何かをプーさんたちとの再会を通して取り戻していくエモい感じの話しだと思っていました。
最近の映画で言うと「SUNNY 強い気持ち 強い愛」みたいな。
それは完全には間違いではないのですが、若干僕の思っていた感じとは違いました。
今作のテーマはクリストファーが大人になるにつれて失ったものが「仕事の忙しさ」に集約されていて、プーさんたちのゆる〜いキャラと彼らとの思い出を通して心のゆとりやより良い働き方を見つけていくというものになっています。
ですので、SUNNYのような感動系の泣ける作品ではなく、忙しい大人たちに向けた癒やし系の作品というニュアンスが強くなっています。

この映画の中でクリストファーははじめプーさんの存在をうっとおしく感じていますが、徐々にプーさんによって心を解きほぐされていきます。
そのあたりの作りも上手く、映画を観ている僕も最初は抜けた性格でマイペースなプーさんをウザったく感じてしまいました。
しかし、プーさんとの交流によってクリストファーがそうなっていったように、僕の心もだんだん穏やかになっていき最後にはプーさんを愛おしく感じるようになっていきました。
完全にクリストファーと同調していたのです。
印象的なセリフである「何もしないをしている」も始めは何言ってんだと思ってしまいましたが、最後にはその言葉の奥にあるメッセージに気づき心を解きほぐされます。
また、イーヨーはネガティブ発言ばかり連発するのですが、それもなんだか色んな事を諦めてしまった大人の心を代弁しているかのようで、小気味よくもありクスクス笑えました。
日本人は世界の中でも特に仕事に忙しい国民だと言われています。
ですからこの映画のメッセージに対して「そんなこと言われたって仕事が忙しいのはしょうがないじゃないか!」と思う人もいるもしれません。
しかしこの映画にあるような心にゆとりをもつという考え方を心の隅にでも留めておく事で少し気持ちが楽になるかもしれません。
僕はプーさんのストラップか何かを買って、たまにそれを見る事でそんな気持ちを思い出そうかななんて思っています。

ただ少し気になった点もあります。
今作は完全に大人に向けたテーマとメッセージを込めて作られています。
「大人も観れる子供向け映画」ではなく「子供も観れる大人向け映画」です。
しかし、大人向けにしてはテーマの掘り下げ方が少し浅いのではないかなと感じました。
それは先述したようにテーマを「仕事の忙しさ」に集約してしまったためだと思います。
もちろんそれは仕事の忙しい人に対してだけではなく、主婦の方の家事や育児の忙しさや学生の方の勉強の忙しさにも通じるのですが、結局のところ「少し肩の力を抜いて休もうよ」という安直な結論になっているように感じました。
しかしその分、深く考えたり心を強く揺さぶられて疲れたりする事なくまったりとした気分でこの優しい世界にひたる事が出来る作品になっています。

 

まとめ

ちょっと思っていたのとは違う映画でしたが、これはこれで癒やされる作品でした。
大人の、特に男性の方はプーさんの映画なんていうは敬遠してしまうかもしれません。
しかしそのテーマ性から、むしろそういう層の人にこそ観てもらいたい作品だなと思いました。
大人の男だって可愛いものはきっと可愛いと感じると思いますし、きっと穏やかな気持ちになるんじゃないかと思います。
僕はビデオが発売されたら購入して忙しい時や疲れた時などにちょくちょく見返したいなと思っています。

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