【ビューティー・インサイド】眠る度に外見が変わる!?異色の正統派ラブストーリー!
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ビューティー・インサイド
ジャンル
恋愛  日本公開2016年1月22日 製作国韓国 上映時間127分 監督パク・ジョンヨル 出演ハン・ヒョジュ / ト・ジハン / 上野樹里
あらすじ
ウジンは18歳の誕生日を境に「眠って目を覚ます度に外見が変わる」ようになってしまう。
しかもそれは容姿だけに留まらず、年齢、性別、人種に至るまで。
この事を知っている親友の助けを借りながら人に会う必要の少ない“家具デザイナー”をしていたウジンだったが、ある日アンティーク家具店で働くイスに恋をしてしまう。
なんとかイスをデートに誘う事に成功したウジンだったが、次の日にはまた別の姿になってしまう。
初めてのデートで完全にイスに心を奪われたウジンは再び彼女に会いたい一心から眠らない事を決意する・・・。
こんな人にオススメ!
●ちょっと変わったラブストーリーが観たい人。
●「人を好きになるってどういう事なんだろう」と考えた事がある人。
●オシャレな大人のラブストーリーが観たい人。

トンデモ設定にして正統派ラブストーリー!

©2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD.

「主人公のウジンは眠って目を覚ます度に外見が変わってしまう。それは容姿だけに留まらず、年齢、性別、人種と心以外の全てが別人に変わってしまうのだ!」

とんでもない設定です(笑)
とんでもない設定なんですが・・・。

こんな設定を聞いたら普通コメディだと思いますよね?

でも実はこの作品、メチャメチャ真面目で深いラブストーリーなんです。

普通こういう設定だったら「何故外見が変わるのか?」の謎解きの方向に向かいそうですよね?

外見が変わる事で起きるドタバタを描き、最終的にはその原因を突き止め解決し「呪いがとけた!」みたいな感じで、ちょっと感動的な雰囲気で二人は幸せになりましたーみたいな。

しかし「ビューティー・インサイド」はそんなコメディ作品ではありません。

この作品のストーリーは外見の変化の謎に対する究明や解決には向かわず、もしも毎日外見が変わるようになってしまったらという設定を前提とした恋愛における人の心の内面にきっちりと焦点を絞っています。

映像の美しさも相まってとても大人向けな恋愛ストーリーだと思います。
とてもオシャレな映画。

でも、オシャレな映画だからって薄っぺらい作品では全然ないんです!

「目を覚ます度に外見が変わる」という尖った設定を通して、人間にとってその人をその人たらしめるものは一体何なのか。
そして、誰かを愛する時その人の何を愛しているのかという普遍的かつ深い問いを投げかけてきます。

もし今あなたに好きな人がいたら、この作品を通して自分は相手の何を好きなんだろうと考えてみるのも面白いかもしれません。

 

 

123人1役!日本から上野樹里さんも参加!

©2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD.

これまでの映画史の中で、一人の役者さんが別のキャラクターを演じる一人二役という作品は沢山あります。
「ナッティ・プロフェッサー」では主演のエディー・マーフィーが1人で7役、続編では9役を演じていました。
また日本ではアニメにおいて野沢雅子さんがドラゴンボールの主人公・悟空、悟飯、悟天、さらにはバーダック、ターレス、悟空ブラック、更には悟空の子孫と一人で7役を演じています。
3
分のショーアトアニメ「彼岸島X」では山寺宏一さんが50人ものキャラクターを演じていました(笑)

しかし本作「ビューティー・インサイド」はその逆!
たった1人の人物を複数の役者さんが演じているんです!

男性女性、青年、お年寄り、子供、外国人と、その数なんと123人

この変化を見るのもとても面白いんです。
明日はどんな外見になるんだろう?
イケメンかな?おじいちゃんかな?どこの国の人かな?明日は大事なデートなのに!みたいな(笑)

それに韓国映画やドラマをよく観る人なら「あ、あの俳優さんが出てる!」という発見もあって面白いと思います。

そして我らが日本からは主人公・ウジンのある日の姿として上野樹里さんが参加しています!
それも結構大事なシーンで!

ウジン(上野樹里)とヒロインのイス(ハン・ヒョジュ)が語り合うシーンはとても印象的で、性別、人種を越えたこのシーンにはどこか美しさを感じます。

ほんの少しですがハン・ヒョジュさんの日本語でのセリフがあって、ハン・ヒョジュファンの日本としてはなんだか嬉しい気持ちになります(笑)

 

 

人の形、心の形。

©2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD.

僕たちは普段視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の五感を使って外界から情報を得ています。
その中でも特に重要なのが視覚で、五感の中で視覚の占める割合は80%以上だとも言われています。

もちろん人を区別する時も外見で判断しますよね。

しかしこの物語りの主人公・ウジンは毎日容姿が変わってしまうため見た目で識別する事ができないのです。

いえ、この映画では主人公の中身以外は全て変わってしまうので触覚や嗅覚など五感の全てがあてにならない状態なわけです。

そうなった時、何をもって相手を一個人として判別すればいいのでしょうか?

しかもウジンの変化は容姿の造形に留まらず、年齢や性別、人種にまで及びます。

日本のポスター画像には「見た目と中身、本等に大切なのは・・・」というキャッチコピーが書かれていますが、正直僕はこのコピーは「ビューティー・インサイド」の本質からズレてしまっていると思います。

これだとまるで、「人は外見より中身が大事!」みたいな陳腐な作品の様なイメージを与えてしまうのではないかと思います。

ですが、この作品のテーマは「人は外見か中身か」と言ったような単純なものではありません。

この作品の本質とは、容姿や人種、性別など人間の表層的な要素を取り払った時、そこにある個人とはなんなのか。
形のない人の心というもののカタチをどう捉えるのかというとても難しいく深い問いかけをしています。

そしてこの作品はちゃんとその問いに対する「ビューティー・インサイド」なりの答えを用意しています。

もし僕がこの作品に「ビューティー・インサイド」以外のタイトルを付けるとしたら「シェイプ・オブ・ユー(あなたのカタチ)」なんかがぴったりくるんじゃないかと思います。

 

©2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD.

トンデモ設定ながら人間の本質を描き出した本作。

人の心の形とは何なのか。

僕はこの作品がちゃんとその答えを描いていると感じました。

それはイスと別れチェコに行ったウジンをイスが見つけ出したきっかけに表れています。

イスは勤務先の上司が見せたとあるサイトの家具のデザインを見てそれがウジンの作ったものだと確信します。

“デザインというものはその人の人生の経験や考え方などが形となって表れたものです。

毎日外見が変わってしまうウジンの心は、彼の作り出した家具のデザインとして形となり、彼を深く愛していたイスはそれを彼の形として捉える事が出来たのです。

そうしてようやく彼の姿をハッキリと確信出来るようになったイスはこれまでの苦しみから脱し、これからもウジンと共に人生を歩んで行く事を決心したんですね〜。

ラストのプロポーズ&キスシーンでウジンの姿がこれまで彼がなってきた容姿に次々と変わっていく演出が、音楽の良さも合わさって最高に好きです!

なんたるロマンチック!

 

 

メタ壱スコア:4.5

とんでもないようで正統派ラブストーリーな本作!

ストーリー、テーマ、雰囲気ともに僕にはドンピシャな作品でした。

僕のオールタイムベストに入りそうなくらいにお気に入りな映画です。

ラブストーリーって普段あまり手が伸びないんですが、よく考えると僕の好きな作品って割とラブストーリーが多かったりするから不思議です(笑)

それにしてもハン・ヒョジュさんは本当に綺麗ですね!

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