【ジュラシック・ワールド 炎の王国】原点回帰であると同時に新しいステージへのステップとなる重要な作品!
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タイトル:ジュラシック・ワールド 炎の王国
ジャンル:パニック
日本公開:2018年
製作国 :アメリカ
監督  :フアン・アントニオ・バヨナ
出演  :クリス・プラット / ブライス・ダラス・ハワード / ジェフ・ゴールドブラム

あらすじ
前作で崩壊してしまったテーマパーク『ジュラシック・ワールド』。
その3年後、放たれた恐竜たちの島となっていたイスラ・ヌブラル島に火山噴火の危機が迫る。
自然に任せ恐竜たちを絶滅させるのか、島から救い出すのかという論争の中、恐竜達を別の島に移す計画のためオーウェンとクレアたちは再び『ジュラシックワールド』へと向かう。
しかし、火山の噴火はすぐそこまで迫っていた・・・。
というお話し。
メタ壱スコア 3.7

この映画は1993年から続くジュラシックパークシリーズの5作目にあたる作品です。
余談ですが、僕が人生で初めて映画館で観た洋画がジュラシック・パークでした。
当時の僕は子供だったので字幕は読めませんでしたがそれでもその迫力の映像に圧倒されました。
そんなわけでジュラシックパークは僕にとってとても思い出深い作品なんです。

さてこのジュラシックシリーズですが、正直2にあたる『ザ・ロストワールド/ジュラシックパーク』以降、同じようなフォーマットを繰り返すだけのただの恐竜パニック映画になってしまっていました。
シチュエーションが少し違うだけでやってる事はほとんど同じ。
そんなマンネリ化のせいか、ジュラシックパークシリーズは2001年に公開された『ジュラシックパーク3』を最後に一旦幕を閉じます。
そして『ジュラシックパーク3』から14年振りに前作『ジュラシックワールド』が公開されました。
久しぶりの新作である『ジュラシック・ワールド』ではそれまでのマンネリを脱し、何か新しいものを観せて貰えるのではないかと期待していました。
しかし蓋を開けてみると、逃げ出した恐竜たちに登場人物たちが追いかけ回されるという、それまでのシリーズと変わらない内容で正直がっかりしてしまいました。
映像表現は進化していましたけどね!

なので正直今回の炎の王国もあまり期待はしていなかったです。
鑑賞前に、今作はただの焼き増し作品ではなく、遺伝子工学SFの原点にもどり、生命の尊厳と言ったようなテーマがあると聞いてはいたのですが、それもまぁちょっとした味付け程度なんだろうなぁと期待はしていませんでした。

しかし、実際に観てみると、そのあたりのテーマがしっかり描かれていました。
ストーリー展開的にはそんなに目新しい感じではなかったものの、そういったテーマが軸になっていることで物語りに深みが増していました。
そして、ジュラシックシリーズは遂に今までにない新たなステージへと進みます。

今作はジュラシック・ワールドとしての3部作の中の2作目にあたる作品なので物語りはまだ決着していないのですが今から続きが待ち遠しいです。

 

⇩ここからネタバレ⇩

 

最重要人物の少女

©2018 Universal Studios.

前述した通り、今作のテーマは「生命の尊厳」です。
このテーマを描くにあたって物語りにおいて最も重要になってくるのがロックウッドの孫娘・メイジーの存在です。
実際は孫娘ではなく、昔亡くなった娘のクローンだったわけですが、テーマ的にもストーリー展開においてもこの少女がこの作品において大事な存在になります。
しかし、「生命の尊厳」といわれても正直その対象が恐竜ではイマイチピンとこないのではないでしょうか。
実際、現実でも豚のクローンが作られたりしていますがそんなに気にとめないですよね。
しかし、物語りの中にロックウッドのエゴの為にクローンとして作り出された少女・メイジーが登場する事で、同じようにクローン技術によって作り出された恐竜たちに感情移入できるようになります。

またストーリー展開にとってもメイジーは重要な役割を果たします。
生物兵器として売買するためにアメリカ本土に連れてこられた恐竜たちがラストで遂に人間の住むエリアに放たれてしまいます。
この恐竜たちが捕らわれている施設の扉を開ける存在としてメイジーは大きな役割を果たします。
次回作への展開として、恐竜たちが人間の世界へと放たれなければなりません。
しかしさすがに、倫理的にも責任的にも大人である主人公達に最後の扉を開けるわけにはいきません。
けれどそれが子供であるメイジーであればその行動が許されるところがありますよね。
ましてや、メイジーは恐竜たちと同じクローンです。
そんな彼女が恐竜たちに自分を重ねて彼らを開放したとしても、主人公たちはそれを止める事はできないでしょう。
もちろん、ストーリー展開的には恐竜たち自身が檻を破って外の世界に出ていくという方法もあったとは思いますが、やっぱりメイジーが最後の扉を開ける方が物語りに深みが出ますよね。

 

 

前作の認識がちょっと変わった

©2015 Universal Studios.

先にも書いたように、前作の『ジュラシック・ワールド』は初代の焼き増しのような内容でちょっとがっかりしました。
しかし今作は、これまでの島内だけで追いかけっこをしていただけのパターンから脱し、遂に人間の世界に恐竜たちが解き放たれてしまいます。
ロストワールドでラストにT-REXがアメリカ本土に上陸しますが、あれはただの見せ場としての上陸であって、最終的には島にもどされます。
今回はそれとは違って、完全に解き放たれます。
本当の意味でこの世界が「ジュラシック・ワールド」になったわけです。
それによってジュラシックシリーズは今までのパターンから脱し新たなステージへの一歩を踏み出したのです。
それを踏まえると僕の中で焼き増し作品だと思っていた前作への認識が少し変わりました。
どういう事かと言うと、前作『ジュラシック・ワールド』はエヴァンゲリオンでいうところの『エヴァンゲリヲン新劇場版:序』にあたる作品だと言うことです。
エヴァンゲリオンの新劇場版シリーズがそうであったように、ジュラシックシリーズも、旧パークシリーズを踏襲しつつ全く新しいステージへ踏み出す為に一度オリジナルをなぞる必要があったのではないでしょうか。
そう考えると初代をなぞったような作りの前作は、今作、次回作の物語がステージアップするための土台として重要な役割を果たしているのだと思います。

 

 

今後の展開

ラストで恐竜たちは囚われていた施設から解き放たれ自由になります。
その中にはオーウェンと少し心を通わせたラプトル、ブルーもいました。
オーウェンはブルーに自分たちと残るように手を差し伸べます。
しかしブルーはオーウェンたちの元を離れていってしまいます。
この展開は『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』のシーザーとウィルの関係とオーバーラップするところがあります。
新三部作の猿の惑星ではここから猿と人間の戦いが始まってしまうわけですが、果たしてジュラシックワールドはこのあとどんな展開になっていくのでしょうか。
猿の惑星のように、恐竜と人間の生存をかけた戦いへと発展していくのか、もしくは共存の道を模索し人間と恐竜が共に歩んでいく事になるのか、はたまたそのどちらでもない僕らの想像を越えた展開になっていくのか・・・。
何にせよ次回作が楽しみで仕方がありません!

 

 

まとめ

興行収入が凄いことからもわかるように、やっぱり恐竜人気って絶大ですよね。
子供のころはもちろん、大人になった今でもやっぱりワクワクします。
そんな恐竜たちを素晴らしい映像で蘇らせてくれたジュラシックシリーズはやっぱり多くの人の心に刻まれているのではないでしょうか。
エンディングでジュラシック・パークのテーマ曲が流れた時はゾクゾクしました。
次回作は2021年公開予定ということでまだまだ先は長いですが、僕にとって永く続いて欲しいシリーズの一つです。

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