【洗骨】家族の絆を繋ぐ母の骨。
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沖縄の粟国島などに残る“洗骨”という風習を通して一つの家族と絆、命の連なりを描いた作品。
あのお笑いコンビ・ガレッジセールのゴリさんこと照屋年之監督作品。

最高の作品でした!
個人的な今年の上半期映画トップ3の順位を変えてしまうほどの素晴らしさ!

一見、地味なストーリーになってしまいそうなテーマながら、監督のお笑い芸人としてのセンスによって随所に笑えるポイントが用意してあって観ていて飽きる事もないし、テンポも良く感じられました。

しかし、その“笑い”はただ単にコメディ的な要素としてだけではなく、本来の“命”というテーマと融合し、そのテーマを更に深いものへと昇華させていました。

命というものは本来素敵なものであり、楽しいものであり、愉快なものであると言う事を強く感じました。

シリアスな場面も多々あるのですが、最後に笑いで包み込む事で、監督の命に対するスタンスをブレさせる事なく一貫したメッセージを伝えていたように思います。

それに加えて作品全体に漂う良い意味での“手作り感”。
監督やスタッフ、役者さんみんなが作品を愛しみながら楽しんで作ったような、そんな優しさが映画全体から伝わってきました。

それらの積み重ねがラストに大きな波として胸に押し寄せてきて、それはもう涙ドバドバでした。

笑いながら涙ドバドバ!

死んでしまった大事な人の遺体を棺に入れて保管し、4年後骨になった故人を家族で洗って綺麗にする。

その4年という歳月は遺された人たちが心の整理をつける長いお別れの期間であり、故人への想いを巡らせる時間でもあり、心がちゃんとそれを受け入れられるようになってから晴れやかな心で故人に感謝の気持ちと愛情を込めて骨を洗い送り出す。

それが“洗骨”という風習の根源にあって、それらの繰り返しが命を繋いでいくんだよというメッセージがこの作品に宿っているような気がしました。

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