【パラサイト 半地下の家族】格差が招く本当の意味での貧しさとは?
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第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した、ポン・ジュノ☓ソン・ガンホの話題作。
貧しい一家がお金持ちの家族に“パラサイト”するお話。

やはりポン・ジュノ監督、一筋縄ではいかない、コメディというオブラートに包んだ皮肉たっぷりの問題作。

最近、社会における貧富の格差を描いた作品が世界中で多く作られていますが、本作ではその金銭的な格差による物理的な貧しさだけでなく、それがもたらす精神的な格差をも浮き彫りにしていきます。

その精神的な格差と貧しさは負のスパイラルとして自らの心をさらに低きに流れさせ、それはまるでもがけばもがくほどハマってゆく蟻地獄の様。

人にとって、心の貧しさこそが本当の意味での貧しさなのかもしれません。

「そんな嫉妬や人の足をひっぱる事ばかり考えているから貧困から抜け出せねーんだぞ!」というお叱りを受けたような気持ちになる作品でした。

もう少し付け加えると、これまでの貧困を描いた作品が、社会における格差を弱者視点で描いた現代社会に対する問題提起的なテーマが強かったのに対して、本作は少し引いた視点から富裕層と貧困層を一つの画角に収める事でその全体をある種の淡白さと冷静さで俯瞰し、「今の社会こんな感じになってますけど、どうよ?」みたいなシニカルさが感じられたのも、この作品がこれまでの同テーマの作品から一線を画している特徴だと思います。

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